推奨検査:マイコプラズマLAMP、百日咳LAMP(保険適応あり) ..


予防法は、未就学児と大人とで違います。
それぞれの予防法を紹介するので、百日咳にかからないよう対策につとめましょう。


咳の症状が強い期間はエリスロマイシン、クラリス、ジスロマック、などのマクロライド系抗生剤と鎮咳薬を使って治療をします。 一覧に戻る

現時点でできることとして、慢性咳嗽や咳の程度が強いときには百日咳を鑑別に挙げることを忘れないようにしたい。特に乳児への感染を防ぐためには、病歴聴取の際に乳児と同居しているか、乳児と身近に接する職業かをルーチンで確認し、乳児への感染源となりやすい同居家族、保育士、教師、医療従事者などでは百日咳の検査や治療の閾値を下げることが望ましい。

また、百日咳には上述してきたような多くの課題があること、5類全数把握疾患となり届出義務があることを特に小児科以外の医師にも周知し、百日咳が小児だけの問題ではないという認識を様々な診療科の医師が共有することも重要である。

百日咳は散発的な流行を繰り返し、現行の予防接種では乳児の重症百日咳の予防が十分できていない。今後、学童期や思春期だけでなく、妊娠後期での予防接種追加を含めた予防接種スケジュールの見直しをはじめとする対策が必要である。

抗生剤(抗菌剤)の適正使用 (後編) | みうら小児科クリニック

アメリカ疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)では、百日咳に曝露した際の予防内服(postexposure antimicrobial prophylaxis: PEP)を患者と同居している家族、高リスク群(乳児、妊娠後期、免疫不全、中等度から重度の喘息)、高リスク群と密接に接触する人に推奨している[21]。実施する場合は、曝露後21日以内に治療と同じレジメンで行う。

カタル期に抗菌薬を開始すると咳症状は軽減するが、百日咳患者との接触や周囲での流行などの情報がないと治療開始の判断は難しい。家族に乳児がいるなどのリスクがなければ、抗菌薬適正使用の観点からも安易な処方は慎みたい。痙咳期での抗菌薬は本人の症状の改善にはつながらないが、周囲への感染拡大を抑制する。抗菌薬を開始して約5日で菌は陰性化する。回復期は抗菌薬の投与は不要である。

抗菌薬第1選択はアジスロマイシンまたはクラリスロマイシンで、第2選択はST合剤である[18]。生後1か月未満の乳児ではアジスロマイシンを使用する。エリスロマイシンは乳児肥厚性幽門狭窄症のリスクがあるが、同じマクロライド系のアジスロマイシンで乳児肥厚性幽門狭窄症が増加するかどうか厳密には結論は出ていない。ただ、エリスロマイシンほど関連性はないと考えられており、必要な場合にはためらわずに使用する[19]。ST合剤は、新生児や低出生体重児で黄疸のリスクがあるため、生後2か月以降で使用する(表3)[20]。

肺炎球菌をはじめとするグラム陽性菌、インフルエンザ菌や百日咳菌など一部の ..

【References】
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5)国立感染症研究所感染症疫学センター・同細菌第二部: 新しい百日咳サーベイランスによる国内の百日咳の疫学(2018年疫学週第1週~39週).

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7)神谷元: 海外の百日せき含有ワクチンの予防接種スケジュールと百日咳対策. IASR. 38: 37-38, 2017.

8)手塚宜行, 小熊博子, 松尾嘉人・他: 侮れない百日咳に立ち向かうために. 小児感染免疫. 28(4): 325-33, 2017.
9)Walls T, Graham P, Petousis-Harris H, et al: Infant outcomes after exposure to Tdap vaccine in pregnancy: an observational study. BMJ Open. 2016 Jan 6; 6(1): e009536.
10)CDC: Pertussis(Whooping Cough), Clinical Features.

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12)Templeton KE, Scheltinga SA, van der Zee A, et al: Evaluation of real-time PCR for detection of and discrimination between Bordetella pertussis, Bordetella parapertussis, and Bordetella holmesii for clinical diagnosis. J Clin Microbiol. 2003 Sep; 41(9): 4121-6.
13)Bamberger E, Lahat N, Gershtein V, et al: Diagnosing pertussis: the role of polymerase chain reaction. Isr Med Assoc J. 2005 Jun; 7(6): 351-4.
14)Torkaman MR, Kamachi K, Nikbin VS, et al: Comparison of loop-mediated isothermal amplification and real-time PCR for detecting Bordetella pertussis. J Med Microbiol. 2015 Apr; 64(Pt 4): 463-5.
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18)CDC: Pertussis(Whooping Cough), Treatment.

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20)Tiwari T, Murphy TV, Moran J; National Immunization Program, CDC: Recommended antimicrobial agents for the treatment and postexposure prophylaxis of pertussis: 2005 CDC Guidelines. MMWR Recomm Rep. 2005 Dec 9; 54(RR-14): 1-16.
21)CDC: Pertussis(Whooping Cough), Postexposure Antimicrobial Prophylaxis.

・白血球数
白血球数は正常~軽度上昇を認め、分画ではリンパ球が上昇していることが多い[16]。乳児では白血球数30,000/μL以上と重症化に相関を認めた[17]。

剤で推奨されている期間を遵守する。 6 . 重篤な肺炎症例には、ステロイドの全身投与

百日咳菌に対するIgM抗体、IgA抗体が2016年に保険収載となった。いずれもワクチンの影響を受けないため単回で診断可能である。IgM抗体は発症15日、IgA抗体は発症21日がピークで、IgA抗体がIgM抗体よりも陽性期間は長い[15]。結果は、陰性、判定保留、陽性のいずれかで報告される。判定保留の際は、発症後早期であれば2-3週後に再検査、あるいはLAMP法で検査を行う。

急性の場合の主な原因はウイルスによるものです。
具体的には、コロナ、RS、インフルエンザ、アデノ、ライノウイルスなどです。
細菌が原因の場合もあり、その一つに百日咳菌があります。

他にも、クラミジア、マイコプラズマ、肺炎球菌などが原因といわれています。

慢性または短期間で何度も繰り返す場合、免疫不全疾患やアレルギー、喫煙、化学物質の吸い込み、汚染された大気の吸い込みが考えられます。
びまん性の場合、人種特異性や遺伝的要因が原因とも考えられていますが、詳しいことは分かっていません。


患者の咳に伴うつばや痰(飛沫)に含まれる百日咳菌が、鼻やのどの粘膜に感染して症状が出ます。 · 潜伏期間

・抗体価が100EU/mL以上の場合は、単回でも百日咳の可能性が高い。ただし、乳児期早期の予防接種直後でも100EU/mL以上となることがある。

このように早期診断には不向きで、結果の解釈が悩ましいことも多いため、日常臨床での実用性はやや低い。

エリスロマイシンで治療できる具体的な感染症については、マイコプラズマ・淋菌・ブドウ球菌・百日咳 ..

気管支炎とは、気管支が感染症により炎症を起こしている状態です。
急性と慢性があり、急性を発症する原因は基本的にウイルス感染ですが、さまざまな原因があります。

慢性タイプは、数カ月~数年にわたって長期的に続いている場合に当てはまります。
発症する原因が多いため、特化した検査方法はありません。
原因を特定するために行われるのは、胸部のレントゲン検査やCT検査、血液検査、喀痰の培養検査です。

出席停止期間 学校保健安全法では、特有の咳が消失するまで、または、5日間の適正な抗菌薬による治療が終了するまでとされています。

日本ではPT IgG抗体測定と同時に測定しているが、他国では使用されていない。百日咳ワクチン接種や百日咳菌以外のBordetella属やHaemophilus influenzaeMycoplasma pneumoniaeChlamydophila pneumoniaeといった菌でも陽性になる。

しかし再排菌などを考慮すると、抗生剤の投与期間として2週間以上が推奨されます。

・初回検査で弱~中等度陽性(10~99EU/mL)の場合は、ワクチン接種歴がなければ百日咳の可能性が高いと判断できるが、ワクチン接種歴がある場合や不明な場合はペア血清で確認を行い、2倍以上に上昇していれば百日咳と確定、上昇がなければ百日咳ではないと判定する(ペア血清の判定基準は定まったものはなく、日本では2倍以上を基準とすることが多いが、典型的には4倍以上となる)。

[PDF] JAID/JSC 感染症治療ガイドライン―呼吸器感染症

・初回検査で陰性の場合は、発症4週以内であればペア血清を行い、抗体価が10EU/mL以上に陽転化すれば百日咳の可能性が高く、陰性のままであれば百日咳ではないと判断する。発症4週以上で陰性の場合は、百日咳の可能性は低い。

に対してはマクロライド系抗菌薬が第一選択薬とされており、成人に対する治療期間に

急性中耳炎の主な原因はかぜで、鼻水を飲み込み続けることで急性中耳炎になることがあります。

滲出性中耳炎の原因は、耳管の機能不全や急性中耳炎が完治しないことが挙げられます。
加えて、飛行機などによる急激な気圧の変化でも発症することがあります。

ワクチン接種による抗体価の減衰した 10 代後半〜40 歳代で感染機会が上昇し,

百日咳毒素に対する抗体で、感染2週以降で陽性化する。百日咳ワクチン接種や母体からの移行抗体による偽陽性があり、判定は悩ましいことがある。また、単回の検査ではなくペア血清で判断が必要なこともある。ペア血清の理想的な検査のタイミングとしては、発症2週以内に初回採取し、その4週後に2回目の検査を行う。初回検査が遅れた場合は、すでに抗体価がピークとなっていることもある。

また、アデノウイルス、マイコプラズマ、クラミジアなどの呼吸器感染症でも同様の発作性の咳嗽 ..

急性中耳炎でよく見受けられる症状は「耳が痛い」「耳だれ(耳漏)が出る」「耳の詰まり感」「難聴」「発熱」などです。
また、耳鏡で鼓膜を確認すると、赤く腫れ、膿がたまって黄色く見えることがあるのも特徴です。

乳児や幼児が発症した場合、痛みを訴えられないため、機嫌が悪くなったり、耳をよく触ったり、急に泣き出したりといった様子が見られる場合があります。
また、微熱が続くこともあるほか、一見関係がなさそうですがおなかを痛がる場合も中耳炎の可能性があります。

軽度の場合は自然に治ることもあります。
しかし、症状がひどい場合は、抗生物質の処方や鼓膜切開による治療が必要となることがあります。

滲出性中耳炎の症状は、急性中耳炎とは異なり痛みや発熱、耳垂れといった症状がなく、主な症状は「聞こえにくさ」です。

小さな子どもでは、耳によく手を持っていく、呼んでも振り向かないなどの行動が見られることがあります。
滲出性中耳炎の難聴は比較的軽いです。

しかし、何度も繰り返すと難治化し、言葉の発達の遅れや学習力の低下につながることもあります。
進行して癒着性中耳炎や慢性中耳炎に移行すると、成人になっても難聴や耳だれで悩むことがあります。

の咳を認める痙期になってから、あるいは非定型的症状の場合には咳が遷延して 初め

遺伝子検査は、従来困難であった百日咳の早期診断を可能とした画期的な検査である。培養よりも感度が高く、抗菌薬の影響を受けにくい。リアルタイムPCRでは感度は約4割前後と限界はある。特異度は報告により様々で、偽陽性のリスクもある[13]。

上記「治療は徹底的に」と関連するが、個々の感染症に対して標準的な治療期間が定められてお

培養の感度は低く、比較的陽性になりやすい乳児でも60%以下で、報告によっては10%前後である[12、13]。特に発症2週以上を過ぎると検出できることはまれである。予防接種歴がある場合や、抗菌薬投与によっても感度は低下する。また、陽性になるまで5~7日間かかる。百日咳菌の肺炎発症時などで、まれに喀痰のグラム染色や培養で検出できることがある(2)。

マクロライド系抗菌薬の代表的な商品は、クラリス、エリスロシン、ジスロマックなどです。 ..

未就学児であれば、
ただし、4~12年で免疫力が低下してしまうため、追加接種して予防することが望ましいです。
未就学児は幼稚園や学校などで感染する可能性があるため、手洗いうがいをこまめにし、感染症対策を日頃から行うことが大切です。

しかし、再排菌などを考慮すると、抗生剤の投与期間として2週間は必要で

まず検体は、鼻咽頭スワブや、鼻を生理食塩水で洗浄し、吸引したものから、鼻咽頭粘液を採取する。スワブの場合、通常の綿棒は不飽和脂肪酸を含み百日咳菌の発育を抑制するため、レーヨン性の専用の綿棒(コレクトスワブRアルミ軸 ® 、栄研化学)を用いる。また、百日咳の培養にはBG(Bordet-Gengou)培地やRegan-Lowe charcoal培地、CSM(cyclodextrin solid medium)培地などの選択培地が必要となるため、微生物検査室に百日咳を疑っていることを伝える必要がある。

します。 • ・マクロライド系(ジスロマック、クラリス、クラリシッ

無呼吸の症状は、乳幼児が感染を起こした場合によく見られます。

月齢や年齢が小さくなるほど起こりやすく、具体的には6カ月以下で起こりやすい傾向があります。

特にリスクが高いのは3カ月以下の乳児です。
そのまま亡くなってしまう可能性が高いため、感染させないことが何よりも重要です。