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これは動物実験によって解明されています。体重1kg当たりに0.5mgまたは1mgまたは3mgのミノキシジルをそれぞれビーグル犬に2日連日投与した結果、いずれも心筋梗塞に陥っています。ミノキシジルは血管拡張作用が強力なため、心筋内の血管が過剰に拡張し、結果、血管壁が過剰に引き延ばされて出血を引き起こし心筋梗塞に至ったという事が分かっています。普通の動脈硬化による心筋梗塞とは発症メカニズムが異なるのです。
5%と2%のミノキシジル外用薬の副作用発生率に大きな差はありません。
ミノキシジル5mgを服用させておけば、あとはフィナステリド内服などを併用するだけで大半のAGAが軽快するので、治療する側にとっては非常に楽なのです。多少の浮腫があってもAGA改善の方を優先している可能性もあります(またはその浮腫に気づいていない可能性もあります)。そして、長期間服用した際の心臓肥大などの副作用について懸念するクリニックは少ないと思います。ミノキシジルは2.5mg/日では浮腫の出現率が顕著に減少し、かつある程度の発毛効果が期待できます(2.5mg/日で改善した報告もあります)。ただ効果は5mgより当然落ちるはずですから、その落ちた分をミノキシジルメソセラピー(あくまでも適量なもの)で補うのです。
ミノキシジルは降圧剤として開発されたが本邦では認可されていない.また,男性型脱毛症に対する治療薬としても認可されている国はない
引用元:
ミノキシジル内服薬の安全性、有効性について証明された論文の紹介
ミノキシジルの作用としては、頭皮の血行が改善されることで毛細血管から毛根へ栄養を送ることができるようになるため、発毛が促進されると言われています。
また、髪の毛のヘアサイクル(成長期⇒退行期⇒休止期)のうち、休止期を短く成長期を長くさせて、毛包を大きくするという効果も認められています。
前述のように、ミノキシジルは高血圧に対する内服薬として使われていましたが、その際、むくみ等の副作用が問題となることもありました。
そのため、脱毛症に対して外用薬という形で使用が始まりました。
ミノキシジル内服薬の安全性、有効性について証明された論文の紹介 · ①AGA
最近はミノキシジルメソセラピー(頭皮注入治療)で、1回量に30~50mgくらいを使用する事を聞き及んでいます。治療を受ける側としては、自分が何mgのミノキシジルを服用や頭皮注入に使用しているか、きちんと把握しておく必要があります。
「日本皮膚科学会」とは、名前の通り皮膚科に関する学会です。各種皮膚疾患の診療ガイドラインを作成・公開していて、中には脱毛症に関するものもあります。
「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」では、AGA治療薬や植毛術、レーザー照射といったさまざまな治療法に対し、その実績や効果から推奨度を設定しています。その中でミノキシジル内服薬の推奨度はD、「行うべきではない」と判断されています。
その理由として、ガイドラインでは以下のように説明されています。
[PDF] 起原又は発見の経緯 – (1) ミノキシジル及びリアップについて
次にミノキシジルの服用を継続している場合、ミノキシジルが慢性的に心臓に及ぼす影響について。
ミノキシジルメソセラピーは頭皮内に直接高濃度のミノキシジルを注入するので、高い有効率が期待できる治療方法です。連日服用するミノキシジルを2.5mgに抑え、ミノキシジルメソセラピー(治療初期は月2回、その後数ヶ月は月1回。その後は数ヶ月に1回の頻度で施術)を併用した場合では、1日5mgを連日服用している場合と比較して、年間のミノキシジル摂取総量を格段に抑える事ができます。
・本品目は、ミノキシジル5%を含有するリアップの高用量製剤である。リアップ(ミノキシジ
ミノキシジルは、もともと血管拡張薬として、以前から高血圧の治療に使われてきました。
ミノキシジルを使った人に髪の毛が増えるということが多く報告されるようになり、ミノキシジルの発毛作用が偶然発見されるようになったのです。
それによって、AGAを中心とした脱毛症の治療薬として使われるようになりました。
Feature Articles 特集論文 4 ミノキシジル外用剤
そのため、むくみなどの副作用は高血圧の治療の場合よりも少なく、発毛作用を得ることができることが多いです。
大正製薬、発毛成分「ミノキシジル」に新たな作用メカニズムを発見
ミノキシジル内服薬は国内未承認の薬です。AGA治療薬として厚生労働省から認可されていません。
ただし服用が禁止されているわけではなく、医師が診断して処方した場合に限り利用することができます。信頼できるクリニック選びが重要だと言えるでしょう。
STUDY研究論文「日経スマートワーク経営研究会報告2024―テクノロジー活用とリスキリングで拓く人的資本経営―」を公開
今回ご紹介するのは、以下の論文になります。
Randolph M., et al., Oral minoxidil treatment for hair loss: A review of efficacy and safety., J Am Acad Dermatol, 2020
育毛系のシャンプーなどにも含まれているようです。 このミノキシジルという成分が、 犬猫に非常に危険であるという論文が発表されています。
ミノキシジル内服薬・外用薬それぞれの副作用に関しては、以下の記事で解説しています。気になる方は併せてお読みください。
[PDF] 牛乳由来極性脂質とミノキシジルの混合物が毛周期に及ぼす影響
先ほどの解説でミノキシジル内服薬の服用に不安を感じるかもしれませんが、実は危険性は低いと言えます。その安全性や効果から当院でも主力商品として取り扱っており、実績も豊富で多くの方に満足いただいております。
ミノキシジル内服薬をおすすめする理由は、以下の3点です。
北海道大学 大学院農学院 修士論文発表会,2015 年 2 月 9 日,10 日
「脱毛に対する経口ミノキシジル治療:有効性と安全性のレビュー」という題名の論文です。
2020年4月までに発表された合計16件の医学論文をまとめた形の論文です。16件の医学論文の総患者数は622人です。
CBS College Platformがメンバーシップの方に新着コンテンツ「論文紹介:メタファーのつくり方」を配信いたしました
ミノキシジル内服薬が危険だと言われる理由の一つは、副作用のリスクがあるからです。しかし実際は、ミノキシジル内服薬の副作用のリスクは低いと言えます。
その理由として、2本の論文をご紹介します。
また、2020年の論文では、脱毛に対するミノキシジル内服薬の有用性と安全性を ..
以前に当院ブログでも報告しましたが、現在日本ではミノキシジル内服治療は5mgが通説となっています。ミノキシジル1日5mg内服を併用したAGA治療の臨床研究では、5~10%に浮腫や心電図異常が見られますが(理由はミノキシジルの強い血管拡張作用によるものと考えられます)、にも関わらず、1年間投与した結論は「満足度の高い発毛が期待でき、かつ安全に遂行する事ができた」と結論付ける論文が多いのです。しかし、1年間ではなくもっと長期間のミノキシジル内服による影響の可能性について言及している論文はありません。
【AGA治療】ミノキシジルの真実を皮膚科医が解説 | 美容コラム
高血圧があるとそれだけで心臓肥大の原因になりますが、カルシウム拮抗薬やアンジオテンシン変換酵素阻害薬などの降圧治療では血圧が下がるとともに心肥大の改善が期待できます。しかし、ミノキシジルの場合は血圧がさがっても心肥大の改善は期待できないようです。
衆議院議員長妻昭君提出医薬品の副作用に関する質問に対する答弁書
論文内の患者622人には、男性型脱毛症(AGA)が最も多く、その他、女性男性型脱毛症(FAGA)、休止期脱毛症、扁平脱毛症、その他の脱毛症もありました。
本日読んだ論文をご紹介します。 壮年性脱毛症(AGA)の治療法の効果を比較した論文です*1。 ..
そして、この論文では、ミノキシジルの内服薬は、ミノキシジル外用薬の代わりに用いても効果は劣らないという結論で締めくくられています。
今回は、AGA、FAGAに焦点を当てて、論文の内容を簡単にご紹介します。
ミノキシジルは女性が使っても大丈夫? 注意点や副作用を詳しく紹介
最初にご紹介するのは、「Androgenetic Alopecia Treatment in Asian Men(アジア人男性の男性型脱毛症の治療)」です。こちらはAGAスキンクリニックの医師による論文で、日本人患者18,918名を対象に行ったAGA併用療法について述べています。
AGA治療薬のミノタブ(内服)の発毛効果はいつからなのかを査読付き論文からデータを検証していく解説記事です。
どのような治療薬にも言えることですが、ミノキシジルは副作用につながるリスクがあります。副作用の内容は内服薬か外用薬かで異なり、外用薬の方が軽度です。
内服薬の場合は立ちくらみやめまい、動悸、むくみなどの副作用が見られます。対して外用薬は、アレルギー反応や刺激によって湿疹などを引き起こす可能性があります。
ミノキシジルは血管拡張作用を有し, その作用は代謝物である ..
正常血圧モデルの動物を使った研究では、ミノキシジル自体に心臓肥大を誘発する作用がある事がわかりました。
メカニズムは完全に解明はされていませんが、心筋内の血管拡張が誘因になっている可能性も示唆されます。
AGA治療においてミノキシジル5mgを内服すると5~10%に足のむくみや心電図変化が見られますが、これらも皮膚や心筋内の血管拡張が原因である可能性が考えられます。
論文 · MISC · 書籍等出版物 · 講演・口頭発表等 · 共同研究・競争的資金等の ..
AGA併用療法の内容は、フィナステリドとミノキシジル内服薬・外用薬、および6ヶ月以上にわたる月1回の注射です。治療から6ヶ月後は96%、 12ヶ月後には80%もの患者が治療結果に満足したと報告されていますが、一番のポイントは副作用の発現率の低さです。
論文によると、ミノキシジルの経口投与による腫れは42人(0.22%)、めまいは28人(0.15%)。このような副作用は自然に治ったうえ、治療に関連する有害事象は認められなかったそうです。
2万人近くもの患者がミノキシジル内服薬を1年以上服用した結果、副作用の発現率は低く、症状が出た場合も自然に治ったと考えると、ミノキシジル内服薬は世間で指摘されているほど危険ではないと言えるでしょう。