しかし,2週間程度で自然治癒するため,クラリス(クラリスロマイシン)などの抗生剤を投与する必要はありません。 ..
急性・慢性いずれの副鼻腔炎にも漢方薬を用いることもあります。有名な商品であるチクナインの主成分である辛夷清肺湯や荊芥連翹湯、葛根湯加川きゅう辛夷などが用いられます。急性期よりも慢性期の治療として用いられることが多いです。
内服治療もやや特殊な治療で抗生物質(クラリスロマイシンなど)を通常の約半分の量で3ヶ月程度内服し続けるという治療を行います。 歯性上顎洞炎
ロイコトリエンとは、体の中でアレルギーや炎症反応を起こし続けるためのシグナルとなる、ホルモンのような働きをするもの(脂質、エイコサノイド)です。気管支喘息の原因にもなっています。抗ロイコトリエン薬は、体の中でロイコトリエンからのシグナルを受け取っている場所に先回りして、ロイコトリエンのシグナルを体が受け取らないようにすることで、ロイコトリエンがアレルギーや炎症反応を起こし続けないようにする働きがあり、炎症を抑える効果を示します。
抗ロイコトリエン薬は、鼻ポリープを伴う副鼻腔炎に勧められています。
小児の場合、夜間の咳き込みや眠りの浅い状態が続くと、日中の学校生活に支障を来す場合があります。また、成長ホルモンは夜間に深い睡眠時に分泌されるので、睡眠不足になると身体発達にも影響を与えると言われています。ただし、お子さんは鼻汁が多い傾向にあり、特に3歳未満のお子さんは季節を問わず、鼻汁、鼻閉が多く見られますので、お母さん、お父さんには、『夜間の鼻呼吸が苦しいようなら、間隔を詰めて受診をお願いします。』とお話することが多いです。
風邪の後、鼻炎症状に続いて、鼻水、鼻づまりが治らない、粘り気のある黄色っぽい鼻水、鼻 ..
子供の睡眠時無呼吸症候群、いびきの原因はアデノイド増殖症、扁桃腺(口蓋扁桃)肥大によるものが大多数です。他には副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎など鼻に問題がある場合もあります。このような睡眠呼吸障害が長期に持続すると、学業不振や、認知・行動の面の問題、また顔面形態の成長へ影響するリスクがあります。症状の重症度を見極め、総合的に判断し、お薬での治療、手術治療を選択していきます。2歳以下では、風邪による一過性の悪化であることが多く、まずはお薬などの保存的治療が優先されます。
ステロイド剤にはアレルギー反応や炎症を抑える効果、水分を調節する効果などいろいろな効果を持つお薬です。
点鼻用のステロイド剤は鼻にしっかり効果がある一方、最近の点鼻薬はほとんど鼻以外には作用せず、体内で作用する割合はごくわずかで1%以下と言われています。そのため、体への副作用をあまり心配せず使えるようになっています。
鼻の粘膜が炎症を起こしている状態ですので、鼻ポリープのある無しにかかわらず、炎症を抑えるという意味ですべての副鼻腔炎に効果があります。
副鼻腔炎による鼻水には、細菌感染がひどい場合は、クラリスロマイシンなどの抗生物質を処方いたします。
発熱や、活気の低下などの全身症状や、痰を絡む咳を伴っている場合、頭痛や顔の痛みがある場合は治療を受けるべきでしょう。強い頭痛や目の痛み、複視(ものが2重にみえる)、視力障害などの目の症状がある場合は、脳や、目の中の合併症の可能性もあります。これらは緊急性の高い疾患と言えます。
●後鼻漏の病態構成要素、症状
① 鼻汁の過分泌:鼻汁は鼻粘膜の血管からの組織液の漏出や粘膜上皮細胞である杯細胞と粘膜固有層の鼻腺細胞が産生する分泌粘液から成り立っています。鼻汁は、一部は気化して吸気の加湿に役立てられますが、その殆どは鼻腔の粘液線毛機能によって後鼻孔から咽頭に流れ、嚥下されて消化管へと排泄されます。鼻腔、副鼻腔から分泌される分泌液の量は1日に1~6リットルと言われていますが、前述のとおり、殆ど嚥下されるので一般的に自覚することはあまりない場合もあります。鼻汁分泌増加の機序としては、a.直接的経路であり、鼻腺や血管が刺激を受けることにより、分泌の増加と血管拡張を伴い、血管の透過性が亢進し、血管外への組織液の漏出亢進を惹起すると言われています。もうひとつは、b.知覚神経終末の刺激により分泌が促進されます。鼻粘膜上皮、粘膜固有層の鼻腺、血管には鼻の知覚神経である三叉神経由来の神経線維が豊富に分布されており、機械的刺激や様々なアレルゲン(花粉やハウスダストなど)の刺激により神経線維から神経伝達物質が放出され、その結果血管の拡張、液体成分の血管外漏出が起こり、鼻汁の増加、後鼻漏が増加すると言われています。
② 鼻粘膜の線毛運動の低下と鼻汁性状の変化:鼻副鼻腔粘膜上皮層は粘液で覆われておりその組成が副鼻腔炎などの炎症疾患により、粘性、弾性が増加して、いわゆる『痰や鼻汁の切れが悪くなる。』状態となり、後鼻腔から咽頭へと垂れ下がり、後鼻漏が悪化すると言われています。
③ 鼻粘膜の知覚過敏:後鼻腔から上咽頭の領域には知覚神経が豊富に分布しており、三叉神経(12本ある脳神経の内、5番目の神経)の内、2番目の繊維が上咽頭や軟口蓋に分布しており、舌咽神経(脳神経の9番目の神経)が耳管(鼻腔の奥にあり、鼻と耳をつなぐルートがあり、鼻腔の奥に開いています。気圧の調節を担っています。)周囲や咽頭後壁や口蓋扁桃に分布しています。咽頭粘膜の乾燥による刺激により、これらの神経が刺激され、後鼻漏の症状が増強されやすくなります。これらの現象は加齢による変化に伴って増加することが多いと言われています。組織学的に鼻粘膜上皮の高さは、50歳代まではほぼ一定であるが60歳以上になると上皮が菲薄化すると同時に、上皮内の基底細胞の数が減少すると言われています。また、鼻粘膜の水分蒸散量は加齢に伴って増加する傾向にあり、その結果鼻粘膜の乾燥感の原因ともなる。
④ 慢性の咳嗽:後鼻漏の成分が直接的に起動粘膜に分布する咳受容体を刺激して、咳を誘発すると言われています。
急性副鼻腔炎|南馬込おかばやし耳鼻咽喉科 西馬込 耳鼻科 大田区
副鼻腔には「繊毛機能」と呼ばれる機能で副鼻腔の内部に貯まった鼻水やごみを、出口(自然孔)の方向に送り出して排出する機能があります。
副鼻腔炎では粘り気の強い鼻水が鼻の奥に貯留することで、この機能がうまく働かなくなり、結果として膿やその他のごみが副鼻腔の内部に貯まって、粘膜の状態を悪化させてしまいます。
カルボシステインは痰の粘りをとり排出を助けるお薬で、痰を排出させることで副鼻腔内の粘膜の状態を改善します。
慢性副鼻腔炎に対しては、マクロライド系という種類の抗生物質を少量長期投与を行います。マクロライド系抗生物質は殺菌作用は弱いですので、化膿止めとしてではなく、免疫賦活剤として使用しています。それ以外にも炎症を調整したり、水分を調節したり、抵抗力をつけるために細菌が作り出す物質を抑えたりするなど他の抗生物質にはない作用があり、少しずつ長期間内服する(長期少量持続療法といいます)ことで、肺や副鼻腔の慢性の炎症に効果があることがわかっています。
マクロライド系抗生物質による治療は、鼻ポリープのない副鼻腔炎に、特に勧められています。
抗菌薬の内服やステロイドの点鼻、内服のほか、手術で摘出することもあります。 ..
先程、ご高齢の患者さんが私の予想よりも多くみられるとお話ししましたが、鼻炎や咽頭炎および加齢に伴った唾液の減少や後鼻漏(鼻汁がのどにおりる状態)による咽頭部の違和感や不快感を訴えられる患者さんが多くみられました。以前勤務していた、岡山県北部の地域は秋から冬にかけて気温の低下や、時に積雪もあり、また山が周りに多いことから、花粉症などのアレルギー性鼻炎の患者さんも多くみられましたが、当院に赴任してから、鼻から咽頭喉頭(のど)にかけて、集中的に根治治療をすべき病変や手術治療で取り除くべき疾患が見受けられないにも関わらず、鼻からのどにかけての不快な症状の患者さんと接することが多く感じます。また、ご高齢の患者さんの中には、食物や水分を通常通り摂取できず、誤嚥(食物が梨状窩(食道の入り口、左右にあります)から食道を通って、胃、食道を通過して胃、小腸、大腸へと到達せず、気管、気管支、肺へと気道へ流れ込む状態。)
起こし、糖尿病や悪性新生物、脳梗塞などの基礎疾患を合併している患者さんは、誤嚥性肺炎を引き起こす危険性が高くなると思われます。今回は、私が以前勤務していた病院および当院に赴任してから、診療上で良く見られた、後鼻漏についてお話させていただきます。
この時期は、感冒やインフルエンザによる鼻症状もあり、判断が難しい事もあります。 ..
通常の風邪に伴う急性鼻炎の症状は1~2週間で治癒します。これ以上長引く場合は、鼻副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎を考える必要があります。
ペニシリンやクラリスロマイシンなど, 痰切り(去痰薬) 咳止め(鎮咳薬) 痛み ..
副鼻腔炎はお薬による治療が主になります。通常は、副鼻腔炎初期ではウイルス感染がメインなので抗生物質の効果はありませんが、数日後には二次的細菌感染が引き起こされます。細菌をやっつける抗生物質のほか、炎症をおさえる薬や鼻汁をさらさらにして出しやすくする薬、アレルギーを抑えるお薬などが使われます。
クラリスロマイシン『クラリシッド』、アジスロマイシン『ジスロマック』があります。 ..
黄色い鼻水自体は一般的な風邪やアレルギーの一部として現れることがありますが、一般的には重篤な病気の兆候ではありません。
ただし、症状が長期間続く場合は、細菌やウイルス感染による副鼻腔炎の可能性も考えられますし、高熱や息切れなどの他の深刻な症状が見られる場合には、別の病気の可能性も考慮すべきです。
不安な場合は早めに医療機関を受診して適切な診断を受けることが大切です。
14 員環(エリスロマイシン EM、クラリスロマイシン CAM、ロキシスロマイシン RXM).
CTではレントゲンよりもより詳細に副鼻腔内部の状態を確認することができます。副鼻腔炎の診断に最も確実といってよいでしょう。粘膜の微妙な腫れを確認したり、カビの感染やがんの可能性が否定できない場合などは、CT検査のほうがより正確に診断できます。
耳鼻科で用いられるコーンビームCTは、非常に被爆の少ないものですので、検診で撮影される胸のレントゲンよりも低い被爆量で撮影することができます。
鼻の奥を見る専用の器械で鼻の中を診るだけではなく、必要に応じて内視鏡で ..
平成29年4月に耳鼻咽喉科医長に就任しました西田直樹と申します。中国中央病院に赴任する前は岡山県北の新見市の病院に勤務していました。新見市に比べますと、福山市北部は人口も多く感じ、また若い世帯も多いように思いましたが、ご高齢の患者さんも多くおられ、また以前生活していた新見市の隣町になる、広島県東城町や神石高原町からも当院を受診される患者さんもおられ、当院の医療圏が広いことを実感しております。毎週月曜日、木曜日に岡山大学病院耳鼻咽喉科教室から先生が診療に来ていただき、私、西田は火曜、水曜、金曜日に外来診療を行っております。常勤医師が一人ですので、対応できる疾患は限られておりますが、当院ご入院中で耳鼻咽喉科的な問題を抱えられている患者さんや、近隣の医療機関の先生方や地域の患者さんのために、微力ながら貢献していけたらと考えております。
・鼻副鼻腔の感染により,鼻閉,鼻漏,後鼻漏,咳嗽などを伴う疾患である.一般 ..
抗原の回避、環境整備を基本に、薬物治療、場合によっては免疫療法が行われます。合併症(副鼻腔炎、中耳炎)があれば合わせて治療します。
このためCYP3Aの働きに関係するお薬には、併用に注意が必要です。 【併用注意:CYP3Aを阻害するお薬】
くしゃみ 、鼻つまり、鼻汁、口呼吸、いびき、鼻こすり、鼻出血(鼻をこするため)さらに不機嫌、睡眠障害、集中力の低下、頭痛などの症状を引き起こすこともあります。また、鼻汁は水性が特徴ですが、症状が継続したり副鼻腔炎を合併したりすると粘り気が出たり黄鼻になることもあります。目のかゆみを伴うことも多いです。
・発疹; ・動悸; ・頭痛; ・鼻づまり; ・血管拡張による血圧低下 ..
黄色い鼻水がアレルギーの症状であるかを判断するには、他のアレルギー症状との関連を確認することが大切です。
くしゃみ、かゆみ、目の充血などのアレルギー症状が同時に出ている場合は、アレルギーが原因と考えられます。
しかし、症状が長期間続く場合やアレルギーに特有の症状が見られない場合は、他の要因も考慮して医師の診断を受けることをおすすめします。
一般的にはアレルギーの鼻汁は水性で透明に近いことが多いので黄色い鼻水が続く場合は細菌やウイルス感染による副鼻腔炎の可能性も考える必要があります。
百日咳の病原体検査には菌培養、血清学的検査、遺伝子検査があり、確定診断には「鼻 ..
副鼻腔は先にお伝えしたように鼻の周辺にある空洞です。
レントゲンを撮ると、空洞(通常であれば空気が入っている)は黒く写り、骨のある部分は白く写ります。
そのため、正常の副鼻腔は空洞ですから本来は黒く写るはずです。しかし、副鼻腔炎になって、粘膜が腫れたり、ウミが溜まって空洞を埋めてしまうと、レントゲンを撮った時に白く写ります。
Clarithromycin(CAM) in the Treatment of Chronic Sinusitis
耳鼻咽喉科を受診時には炎症をおさえるために、鼻の処置で副鼻腔の入口を広げた後に、抗生物質やステロイド剤を含んだネブライザー療法も行われます。
ネブライザーとは、霧状にした薬液を鼻や喉に噴霧して、直接患部へと送り届ける医療機器です。微粒子レベルの細かい煙霧となって鼻や喉へと送り出された薬は、呼吸とともに鼻の奥や気管支、肺などにまで到達します。
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小児アレルギー性鼻炎はアトピー性皮膚炎、喘息、食物アレルギーなどを合併する率が高く、乳幼児期にはアレルギー性鼻炎の症状ははっきり見られません。年長児になるにつれ、アレルギー性鼻炎を発症する例が目立つようになります。また中耳炎や副鼻腔が合併しやすいのが特徴です。