⑧ ピルと併用禁止の薬剤; ⑨ 服用時刻; ⑩ 飲み忘れについて; ⑪ その他の確認事項 ..
こうした性ホルモンの活性をコントロールしてにきびの改善を進めていくのが、ホルモン療法です。当院では、原則的に、中等症以上のにきびがある40歳未満の女性の方が対象となります。
ホルモン療法は、イソトレチノイン内服に比べると副作用が著明に軽いことも大きなメリットとなります。また、ピルは、生理不順 月経困難症 多嚢胞性卵巣症候群 子宮内膜症 生理痛の改善にも効果を発揮します。
ニキビに対するホルモン治療の有効率は95%以上であり、イソトレチノイン治療に次いで非常に効果が高い治療です。 ..
基本的に、当院でのニキビ治療は保険治療が中心です。
しかし、重症・難治性な方で、通常の治療が効果的でない患者さんもいらっしゃいます。
従来より、そのような患者さんには欧米で処方されるイソトレチノイン(皮脂腺の分泌と角化を抑制することで、劇的にニキビを改善する内服薬)の内服が効果的でした。しかし欧米で使用されるとおりの内服方法では、日本人には副作用が強く出現してしまいます。
そこで、日本人の身体に合わせて副作用が少ないように調節したのがイソトレチノイン低用量内服療法です。
もちろんまったく副作用がないというわけではなく、また自費治療になりますので、治療開始にあたっては医師とよくご相談下さい。
ニキビ治療薬(商品名:アクネトレント)はイソトレチノインというビタミンAの一種で、皮脂の分泌を抑える作用、アクネ菌に対する抗菌作用、抗炎症作用に優れているため、重症のニキビに対して効果があります。
※月経不順がおこることがありますので基本的に低用量ピルとの併用をおすすめします。
イソトレチノインは、ビタミンA誘導体(合成レチノイド)でできたニキビ治療の内服薬です。
ニキビの原因でもある、皮脂の過剰な分泌を抑える作用、毛穴のつまりを防ぐことで炎症を抑える作用、アクネ菌に対する殺菌作用を持つため、重症なニキビの治療にも効果のある薬です。
米国では重症ニキビの第一選択薬となっています。
イソトレチノイン(当院はアクネトレントを使用しています。)はビタミンA誘導体の内服薬です。
ニキビ発症の主要な原因である皮脂の過剰分泌や角化の異常を抑えることでニキビを改善し、新しいニキビができにくくなります。
イソトレチノインは治療効果が非常に高く、6ヶ月間〜8ヶ月間内服することでニキビを大きく改善します。また、ニキビ症状が落ち着いた後もニキビの再発抑制効果がある飲み薬です。
(*再発を抑制する場合は長めに内服する必要があります。)
イソトレチノインの内服治療は有効性が高く、90%以上の方に改善がみられます。
日本では保険適用外のお薬ですので自費診療となります。
また、ニキビほどではありませんが、皮脂抑制作用により酒さ(赤ら顔)に対する治療効果もあります。
ニキビに対するホルモン治療の有効率は95%以上であり、イソトレチノインに次いで効果が高い治療です。 ..
イソトレチノイン(アクネトレント)には後述する注意点があるので最初からニキビ治療に使う飲み薬ではないですが、重症ニキビだけでなく、軽症〜中等症でも繰り返すニキビには処方することがあります。ほかの外用薬や内服薬で治らない場合はニキビ跡が目立つ前に、重症でなくても少ない量でイソトレチノインを内服するというのが世界的な治療の流れになっています。
イソトレチノインは炎症をともなう重症ニキビ(難治性ニキビ)に対して非常に高い効果があります。スイスの製薬会社ロシュが開発したもので、海外では古くから重症ニキビ治療薬の第一選択として使われています。イソトレチノインの商品名としてアキュテイン、ロアキュタン、ロアキュテイン、アクネトレントなど複数あります。
皮脂腺の分泌を抑制し、皮脂腺そのものを小さくさせる効果があります。治療効果の高さだけでなく、再発しにくく長期寛解が期待できるという特徴も兼ね備えています。顔面のみならず、背中や胸のニキビに対しても優れた効果を発揮します。医療に絶対などということはありませんが、難治性の重症ニキビに対してほぼ確実に効果があると言われています。しかし、日本では保険適応がないため自由診療になります。費用はかかりますが、それだけの価値は十分にあります。
重症ニキビが長引くとニキビ瘢痕が形成されることがあり、かつニキビ瘢痕の治療は非常に難しいことが知られています。ニキビ瘢痕の治療は近年、自由診療のフラクショナルレーザーという分野で急激に進歩しているようですが、費用も時間もかかります。予防に勝る治療法はありません。
ピルはむしろイソトレチノインが持つ催奇形性の観点から併用を推奨されています
治療は3ヶ月を1クールとして行います。
まず1ヶ月目は、1日1回・1回1錠を服用します。
1ヶ月内服した時点で採血検査を行い、副作用の有無を確認します。問題なければ、2ヶ月目は、2日に1回・1回1錠を服用します。
2ヶ月目が終わったら更に採血検査を行い、問題なければ最後の1ヶ月間は3日に1回・1回1錠を服用し、治療は終了です。
非常に効果の強い治療で、症状が重症な場合ほど改善傾向が著明です。
治療終了後、約半年は効果が持続します。
再発した場合は、症状に応じて内服を再開します。
この強力な2つの作用により重症ニキビに効果を発揮します。そのため、当院では、保険診療では治癒が期待できない重症ニキビの治療薬として処方しています。通常の内服期間は5か月ですが、完全に治癒していない場合には、追加で1~2か月内服します。
※月経不順、不正出血なとの副作用がある場合は低用量ピルの併用が必要です。 ..
また、海外ではピルとイソトレチノインを併用する人が多いので、今ピルを飲んでいる人やピルを検討している人でも、イソトレチノインの併用は可能です。
※月経不順、不正出血なとの副作用がある場合は低用量ピルの併用が必要です。 低 ..
重症のニキビやニキビ跡に効果的な治療薬ですが、重大な副作用を起こす可能性があります。イソトレチノインは厚生労働省からの通知の通り、医師の処方箋なしで個人輸入することはできません。必ず医療機関を受診し、医師の診察を受けてから処方してもらいましょう。
その為、低用量ピルを併用し、正常な月経周期を誘導する事が勧め ..
血栓症リスクのある方
・血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患のある人
・35 歳以上で 1 日 15 本以上喫煙する人
・心臓弁膜症のある人のうち肺高血圧症や心房細動のある人
・糖尿病性腎症や糖尿病性網膜症のある人
・抗リン脂質抗体症候群のある人
・血栓ができやすい体質の人
・手術・出産などの長期間安静状態の人
・脂質代謝に異常のある人
・高血圧のある人
マーベロン、ファボワールに含まれる成分で過敏症のあった人
エストロゲン依存性悪性腫瘍(乳がん、子宮内膜がん)
子宮頸がんの人
診断の確定していない異常性器出血のある人(性器癌の検診が必要)
前兆がみられる片頭痛のある人(脳血管障害リスク)
肝臓に重篤な障害のある人(増悪するリスク)
肝臓に腫瘍のある人(増悪するリスク)
耳硬化症のある人(症状の増悪)
妊娠中に黄疸や妊娠ヘルペスがあった人(再燃のリスク)
妊婦または妊娠している可能性のある人
授乳中の人
現在、身長が伸びている人
ヴィキラックス配合錠(C型肝炎治療薬)を使用している人
・生理不順(月経過多、不正出血)が生じることが多く、低用量ピルとの併用が望ましいです。 ..
イソトレチノインは皮脂分泌を抑制する作用があるため、ほとんどの患者さまに皮膚や粘膜が乾燥する副作用が生じます。肌の乾燥が気になるときには、唇にはワセリンを、肌にはローションやクリームなどの保湿剤を塗布してください。
月経不順がおこることがあるため、低用量ピルを併用します。 発疹が出て ..
イソトレチノインにはさまざまな副作用が知られているため、「使うのが怖い」と感じる方もいることでしょう。副作用は早期に発見することで、副作用症状の悪化を予防できます。ここでは副作用が怖いときに注意すべきことを紹介します。
スピロノラクトン単独で月経不順が出るためピルとの併用がおすすめ
ため、ニキビの炎症が治まった後にが残ってしまいます。炎症によってメラニン色素を作る細胞(メラノサイト)が活性化することでシミ(炎症後の色素沈着)が長く残ったり、炎症にともない細い血管が増えたり拡張することで赤みが長い間残ってしまいます。また、皮膚の深い部位(真皮や皮下脂肪)に炎症が続くと、炎症によって周囲の組織が破壊されることで瘢痕(へこみ)が残ってしまいます。
にきび痕としてのこる赤みやへこみは見た目の印象に強く影響するため、精神的にもストレスが多くQOL(生活の質)を著しく低下させます。
血管増生による赤みと皮膚のへこみが残った場合、保険治療では治療が難しいため自費診療を行う必要があります。治療に必要な時間も費用面での負担も大きくなってしまいますので、ニキビ跡を残さないためには、早めに赤く腫れ上がったニキビを治療する必要があるのです。
飲むニキビ薬「イソトレチノイン」は怖い?副作用や服用時の注意点
一方でイソトレチノインは皮脂腺を退縮させる作用があるため、再発を抑えることができ、かつ再発しても症状は軽度で済みます。ただし、再発率は文献によってかなりのばらつきがあるためあまり参考になりません(そもそも再発をどのように定義すべきかという問題があります。定義が変われば再発率も変わります)。再発率はイソトレチノインの投与量、投与期間、併用薬の有無、重症度、年齢、性別など様々な要素が関与するため一概には言えませんが、おおむね30%程度と考えておけば良いでしょう。Quéreuxらは再発率が高くなる患者背景として、年齢が若いこと、家族歴があること、胸や背中にもニキビがあることを挙げています(文献1)。これらに該当する場合には投与量を多くすることが望まれます。なお、最新のメタアナリシスによれば再発率を下げるにはイソトレチノインは低用量ではなく、通常量が推奨されています(文献2)。
生理が止まることがありますので低用量ピル(マーベロン28)と併用して使用します。 ..
難治性のニキビは単に皮膚だけの問題ではなく、ホルモンバランスや皮脂腺などをはじめとする体の内側の問題が大きいです。外用薬やピーリング、レーザー治療など外側からのアプローチだけではニキビの再発を抑えるのが難しいこともあります。米国ガイドラインでも中等度以上のニキビには内服治療が推奨されています。イソトレチノインは皮脂腺のアポトーシス(細胞死)を誘導させることが報告されており(文献3)、再発率が低くなる理由の1つと考えられます。したがって軽度~中等度であるが再発を繰り返す難治性ニキビに対して非常に有効性の高い治療と言えるでしょう。最近では中等度のニキビに対しても最初からイソトレチノインを使うのが世界的な潮流になっています。
女性であればピル単独、ピル+スピロノラクトンなどのホルモン療法を考慮し、それでダメならイソトレチノイン内服。 ..
イソトレチノインは医師の診察により、治療が必要と判断された方のみ使用できる薬です。個人輸入は厚生労働省が推奨していない行為であり、さまざまな副作用の発見を見逃す危険性が高い行為です。イソトレチノインが怖いと感じている方は、必ず医師の診察を受けるようにしましょう。
当院でピル処方はしておりません。まれですが内服量が多いと排卵を抑制する ..
イソトレチノインには、重大な副作用が報告されています。特に注意すべき副作用は、胎児の催奇形性と皮膚や粘膜の乾燥です。海外では40年以上使用されており、正しい使用方法で服用すれば重症ニキビや毛穴に非常に効果の高い薬です。
重症ニキビ・ホルモン治療は足立区五反野駅から徒歩1分の大山皮膚科
副作用には、血液検査の異常(肝機能障害、脂質異常症)が知られています。これらの副作用が起こる頻度はまれですが、当院では副作用を早期に発見する目的で、「治療を開始するとき」と「服用開始後1か月」を目安に採血をしています。またイソトレチノインの投与量を増やしたときにも、健康状態を確認するために採血をしています。
イソトレチノイン内服(ロアキュテイン) · フラクショナルレーザー1550and ..
中等度のニキビ患者638名にイソトレチノインを1日20mg(低用量)投与したところ、12~20歳の患者で94.8%、21~35歳の患者で92.6%が良好な結果が得られたと報告されています(文献1)。重症ニキビはもちろん、中等度ニキビにも優れた効果を発揮します。中等度ニキビに対するイソトレチノイン低用量での内服治療は、患者満足度が高く、かつ副作用の少ない最適な治療法であると報告されています(文献2)。ただし低用量だと再発率が高くなるという意見もあるため注意深い経過観察が必要です。