また、フォシーガには、動脈硬化を改善する可能性があるともいわれています。


フォシーガは糖尿病治療薬ですが、糖尿病ではない心不全の患者に対しても適応可能です。
現在は、心不全治療において最優先で使用すべき4つの治療薬の1つに選ばれています。


フォシーガの心不全への効果について、ここまで解説したことをまとめました。

フォシーガが分類されるSGLT2阻害薬が心不全の治療薬として承認されたのは2020年とまだ最近のことです。
それにもかかわらず、SGLT2阻害薬はすでに従来から心不全の治療薬として使用されていたARNI、β遮断薬、MRAとともに心不全治療薬のファンタスティック4と称されています。

*尚、フォシーガはSGLT2阻害薬と呼ばれるお薬の一つです。フォシーガが格段に有名なので薬剤名を挙げていますがこの記事の内容はSGLT2阻害薬全体を示しています。

フォシーガと心不全に関連してよくある質問にお答えしていきます。

慢性腎臓病(CKD)は、腎機能の低下を伴う重篤な進行性の疾患で、多くの場合、心疾患や脳卒中の発症リスクの増加と関連しています 2-4。世界で8億4,000万人以上、日本では約1,300万人が罹患していると推定されています 5,6。しかしながら、その診断率は低く、90%の患者さんは罹患していることに気が付いていません 4。フォシーガは、日本で初めてのCKDの治療薬として承認された薬剤です 7,8

ベルイシグアトは、既存の心不全治療では対処されていないNO-sGC-cGMP経路に作用することで心臓の機能を回復させるメカニズムを持ち、HFrEF患者5050人を対象としたP3試験では標準治療への上乗せで複合エンドポイント(心血管死と心不全による入院)のリスクを10%抑制。ジャディアンスもHFrEF患者3730人を対象としたP3試験で、同じ要素からなる複合エンドポイントを25%低下させました。

つまり、SGLT2阻害剤はさせるといった作用機序を有しています。

SGLT2阻害剤のフォシーガは「2型糖尿病」「1型糖尿病」に続き、2020年11月に「慢性心不全※」の効能・効果が追加承認されました。
本ムービーでは、フォシーガが慢性心不全※に対して影響すると考えられる、SGLT2阻害による腎臓への作用、血行力学的作用、心臓への作用のメカニズムを解説しています。ぜひ、ご覧ください。
※効能又は効果:慢性心不全 ただし、慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る。

このようにフォシーガは、その効果の高さと安全性から、心不全治療において積極的に使用することを推奨されています。

フォシーガ錠5mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

2型糖尿病治療薬でSGLT2阻害薬として処方される薬剤がダパグリフロジンプロピレングリコール水和物(商品名:フォシーガ)です。

副作用の詳しい症状や上記以外の副作用については、こちらの記事で詳しく解説しています。


フォシーガ錠10mg(小野薬品工業株式会社)の基本情報・副作用

アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:ステファン・ヴォックスストラム)と小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良 暁)は、アストラゼネカの選択的SGLT2阻害剤「フォシーガ®錠5mg、10mg(一般名:ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物、以下、フォシーガ)」について、2型糖尿病合併の有無に関わらず、「慢性腎臓病(ただし、末期腎不全又は透析施行中の患者を除く)」の効能又は効果の追加承認を、8月25日に取得しましたので、お知らせします。

ダパグリフロジンプロピレングリコール(フォシーガ)はSGLT2を可逆的阻害

このメカニズムにより血糖を調整するだけでなく以下の効果が期待され、糖尿病の薬としてここ数年で注目されているお薬です。

フォシーガ(ダパグリフロジン)の作用機序【糖尿病/心不全/CKD】

DAPA-CKD試験の日本の治験統括医師であり、日本腎臓学会理事長の柏原直樹先生は次のように述べています。「慢性腎臓病患者さんにおいて、2型糖尿病合併の有無に関わらず、腎不全への移行抑制、心血管イベントおよび全死亡に対するダパグリフロジンの有効性が示されました。慢性腎臓病患者さんを対象としたこれまでの試験の中でも画期的な試験であり、ランドマークとなるものです。今回の承認は日本の多くの慢性腎臓病患者さんにとって大きな希望となります」。

承認番号:22600AMX00528(フォシーガ®錠5 mg)、22600AMX00529(フォシーガ®錠10 mg).

ダパグリフロジンプロピレングリコールの作用機序、特徴、服薬指導の要点についてまとめてみました。

SGLT2 阻害薬による CKD に対する作用機序とエビデンスは? SGLT2 阻害薬は近位尿 ..

・性器感染、尿路感染
フォシーガの、尿から糖を排出する働きにより、性器感染症や尿路感染症を起こす可能性があります。

フォシーガとは?(SGLT-2阻害薬:腎臓病の新しい治療薬として)

フォシーガ錠は5mgと10mgがあり、必要性や用途に応じて量を調整していきます。

フォシーガ(SGLT2阻害薬)ってどんなお薬? 効果・効能、副作用

「糖尿病ではない人が糖尿病の薬を飲んでしまうと、低血糖になってしまうのでは?」と不安になる人も多いでしょう。

[PDF] SGLT2 阻害薬が糖尿病性腎臓病を抑制する機序を解明

・脱水
フォシーガと利尿剤を併用している場合、利尿作用が増強され脱水状態になる可能性があります。
脱水予防のためには適度な水分補給が望ましいですが、

とされる朝の家庭血圧の改善作用という、新たな臨床的作用機序のエビデンスを示した

アストラゼネカのバイオファーマ研究開発担当エグゼクティブバイスプレジデントであるMene Pangalosは次のように述べています。「本承認は、慢性腎臓病の患者さんの予後を改善するという当社の目標の実現に向けた重要な一歩となりました。当社は、フォシーガのような新薬によって標準治療を向上させるとともに、時に患者さんを衰弱させ、生命を脅かす慢性腎臓病の予防および早期診断にも取り組んでいます」。

※ビグアナイド薬と作用機序の一部が共通している可能性があるので両剤を ..

皆さまこんにちは、小金井つるかめクリニック 糖尿病内科の深石貴大です。

糖尿病の薬なのに腎臓を守る?SGLT2阻害薬の腎保護作用について

患者さんから腎臓病の治療として注目を集めているフォシーガという薬についてご相談を頂くことが多くなってきたので触れたいと思います。

この中では、フォシーガとジャディアンスが慢性腎臓病に対する効能または ..

一方、アンメットニーズがより高いHFpEFでは、エンレストがP3試験でリスク低下傾向を示したものの、有意差は認められませんでした。フォシーガとジャディアンスもHFpEF患者を対象としたP3試験を実施中で、いずれも来年結果が発表される見通しです。

新しい糖尿病治療薬(SGLT2阻害薬)が使用できるようになりました

しかし、フォシーガの場合、体内に必要な糖は残し、不要な糖のみ排出する医薬品であるため低血糖は起こしにくいとされています。

どちらがあなたに向いてる?SGLT2阻害薬(フォシーガ)とGLP-1

フォシーガによって血管の機能が正常に維持されることで、長期的に見ても腎臓や心臓の健康を保つことにつながっています。

フォシーガは、尿中に糖を排泄するSGLT2阻害薬の一種です。近年ではダイエットにも効果が期待できるといわれ、注目されています。

SGLT2阻害薬というのは薬の種類名で、実際の薬物名でいきますと、院内では、ジャディアンス、フォシーガの採用があります。また、前回紹介した阻害薬の成分をミックスした、カナリア配合錠、トラディアンス配合錠も採用しています。前者は「カナグル」という名前の薬と「テネリア」という名前の薬、後者は「トラゼンタ」という名前の薬と「ジャディアンス」という名前の薬をミックスしたものです。

今回は糖尿病治療薬の1つであるSGLT2阻害薬の「フォシーガ」(一般名 ..

フォシーガの副作用やリスク、使用する上での注意点について理解したうえで安全に使用し、治療に役立てましょう。

しかし、SGLT2阻害薬の心不全への作用機序は、いまだはっきりとわかっていません。

エンレストはHFrEF患者8442人を対象とした海外臨床第3相(P3)試験「PARADIGM-HF試験」で、ACE阻害薬エナラプリルに比べて心血管死と心不全による初回入院からなる複合エンドポイントのリスクを20%抑制。フォシーガも、HFrEF患者4744人を対象とした国際共同P3試験「DAPA-HF試験」で、複合エンドポイント(心血管死、心不全による入院、心不全による緊急受診)のリスクをプラセボに比べて26%抑制しました。