MSDが提供する医療関係者向けサイトです。リベルサス(一般名:セマグルチド)の禁忌含む使用上の注意に関するページです。


ただし、GLP-1受容体作動薬は消化管での吸収が難しく、また消化酵素によって速やかに分解されるため、経口のGLP-1受容体作動薬の開発は困難とされてきました。


第37話でも述べた通り、リベルサス®は門脈内の血中濃度を著明に上昇させる ..

しかし、経口投与されたセマグルチドは門脈内のGLP-1作用を高めている。事実、図のようなカテーテルのシステムを犬に用いた実験結果によると、セマグルチドが胃で吸収され、脾静脈と門脈を通過することが確認されている(Sci Transl Med. 2018;10(467)eaar7047)。リベルサスⓇは世界初の経口GLP-1受容体作動薬であるとともに、世界初の門脈内で著明にGLP-1作用を高められる経口血糖降下薬とも言える。何故そんなに門脈内にこだわるのか。実は、あまり注目されていないが門脈内にもGLP-1受容体が発現しており、食欲抑制やインスリン分泌のセンサーとして脳と精密な回路を形成していることが分かっている。そして、門脈におけるGLP-1作用の減弱が2型糖尿病の病態に一つであることが、福岡で行われたライジングスターの会にゲストで御参加頂いたHorowitz先生らのグループから報告されている(Diabetes 2021;70:99-110)。リベルサスは経口薬だから使いやすいGLP-1受容体作動薬だけではないことがご理解いただけるだろう。

反面、肝障害・胃腸障害、危険な乳酸アシドーシス(1万人に1人)の副作用があります。

【リベルサス甲状腺】に関する医師への相談をご紹介。【リベルサス ..

9.1.3 低血糖を起こすおそれがある以下の患者又は状態
・脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
・栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態
・激しい筋肉運動
・過度のアルコール摂取者
[8.3、11.1.1参照]

ビグアナイド剤は、肝臓の糖をつくる働きを抑える薬なのでになりにくい。筋肉への糖の取り込みも促進。抗癌剤の作用を増強するため、治療の補助薬としてもにも有効です。()。

2 型糖尿病の治療における経口セマグルチドの使用を支持し、日本国内の規制要件を満たすため(詳

試験期間中、セマグルチド群では約1割の体重減少が認められたことは影響しているかもしれないが、表に示した過去のエビデンスよりも血糖降下作用を超えた“beyond”な作用が示された。日本糖尿病学会の提示した2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム(,)Step3では、Additional Benefitsを考慮すべき併存疾患に対する糖尿病治療薬としてGLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害薬が挙げられている。SGLT2阻害薬は糖尿病がなくても慢性腎臓病や心不全の患者に投与可能な薬剤が一部あるが、GLP-1受容体作動薬は慢性腎臓病や心血管疾患の保険病名は取得できていない。我々が20年以上前から基礎研究で示しているとおり、GLP-1受容体作動薬が糖尿病治療薬のみならず“血管保護薬”として糖尿病のないヒトにも投与可能になる日が待ち遠しい。

以前紹介したオゼンピック注と同じ成分(セマグルチド)ですが、リベルサスはその飲み薬Ver.です。

チラーヂンやチロナミンなど、橋本病の治療薬として使用される薬について解説します。

リベルサスを用いたPIONEER試験をまとめた最近の報告で、非常に興味深いデータを見つけた(Cell Rep Med. 2021;2(9):100387)。女性の方が、体重減少作用が高いのだ。

メトホルミンの禁忌は「重度の腎機能障害(eGFR 30 mL/分/1.73m2 未満または透析患者」。以前、メトホルミン製剤は、腎機能低下時の乳酸アシドーシスから使用が制限されていました。しかし軽度~中等度の腎機能障害では血中濃度上昇が軽度なため、2019年に添付文書が改訂され、


リベルサス14mgが効かなくなったのでマンジャロ5mgを使用した結果 ..

しかし、サルカプロザートナトリウム(SNAC)という経口吸収促進剤の開発により、注射薬であるセマグルチドとSNACを配合したリベルサスという内服の薬剤が開発されました。

研究上のデータでは、リベルサス7mgで約2kg、リベルサス14mgで 4kgの体重減少が期待できます。

このデータを見た時、私は二つのことを思い出した。一つは私の学生時代、の教授(現名誉教授)が脳の性差の中で食事に対する満足感にも差があり、女性は甘味に対する満足度のセンシングが男性に比べて高いと言われていたこと。もう一つはニューロン特異的インスリン受容体欠損マウスでは、メスの方が表現型は強く出ていたことだ(Science 2000;289(5487):2122-5)。経口GLP-1受容体作動薬は、門脈内のGLP-1センサーの謎を介して、人類最大の謎の一つである、男性脳と女性脳の違いをも解明してくれるのかもしれない。そして、経口インスリンの発売に繋がる可能性も示唆してくれている(糖尿病.2018:61(12):818-21)。

橋本病の場合、寿命は短いですか? 寿命との明確な因果関係は報告されていません。 適切な検査・治療を受ければ寿命に影響はありません。

「中等度の腎機能障害(eGFRが30-60 mL/min/1.73m2)では治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ使用可能」

性は、投与薬剤により下垂体の TSH 産生・分泌の低下がおこり、二次的に

リベルサスなどのGLP-1受容体作動薬は、体内で生成されるGLP-1とは異なり分解されにくいため、GLP-1受容体をより長く刺激することで食欲抑制効果や血糖降下作用を発揮します。

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セマグルチドを使用したSUSTAIN-6、PIONEER 6そして今回のSELECTを見比べると興味深いことに気付く。同じコンパウンド(薬物)を使用しているにもかかわらず、皮下注射は有意に心血管イベントを抑制し、経口投与はプラセボに対して非劣性でしかない。でも述べた通り、リベルサス®は門脈内の血中濃度を著明に上昇させることが出来るが、その反面体循環に作用するセマグルチドは皮下注射して直接体循環に入り込めるオゼンピック®に比べて少ない可能性がある。我々が行ってきたGLP-1受容体作動薬の基礎研究も全てマウスに皮下投与していることや、主に門脈内のGLP-1やGIP濃度を上昇させるDPP-4阻害薬を用いた海外の臨床研究もPIONEER 6同様非劣性でしかなかったことを合わせ考察すると、インクレチンの血管保護作用を惹起するためには皮下注射の方がbetterであるとも考えられる。しかし、現在のところは明確な根拠のない私見憶測である。

ここで新たに開発されたのが吸収促進剤「SNAC」です。

このリベルサスは、BMI32前後の肥満を伴う2型糖尿病患者を対象としたPIONEER試験という大規模臨床研究が行われ、プラセボ(偽薬)と比較してHbA1cはリベルサス3mgで0.6%、7mgで0.9%、14mgで1.1%の改善が認められました。

11.1 重大な副作用

認知機能の低下が夜間急な発症で起こるせん妄やうつ病などの他の精神疾患から来るものではないことを確認する必要があります。

頻尿や尿意切迫感、切迫性尿失禁などの症状があります。

「SNAC」は胃でのタンパク質分解からセマグルチドを守り、吸収を促進し注射薬の飲み薬化を可能にしたのです!

リベルサスの臨床試験の結果をみていきましょう!

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*文章、画像等を無断で使用することを固く禁じます。

また、体重についてはプラセボと比較してリベルサス3mgでは改善しないものの、7mgで0.9kg、14mgで2.3kgの改善が認められました。()

11.2 その他の副作用

GLP-1受容体作動薬の血管保護作用は、図のように血管構成細胞に発現したGLP-1受容体に薬剤が直接結合することによってもたらされることが分かっている。一部の細胞ではGLP-1受容体が発現しているか否か議論の余地が未だあるものも存在するが、我々が精力的に研究を行ってきた血管平滑筋細胞には“確実に”発現している。もしかしたらGLP-1受容体作動薬の血管保護作用の中心的役割を血管平滑筋細胞が担っているのかもしれない。そして、血管構成細胞のGLP-1受容体発現は糖毒性によって低下させられることがのグループから報告されている(Diab Vasc Dis Res. 2017 Nov;14(6):540-548)。そう考えると、糖尿病のないヒトの方がGLP-1受容体作動薬の血管保護作用を享受しやすいと言えるのかもしれない。

*文章、画像等を無断で使用することを固く禁じます。

9.5 妊婦
妊婦、妊娠している可能性のある女性には本剤を投与せず、インスリンを使用すること。
皮下投与用セマグルチドを用いた動物試験において、臨床用量に相当する又は下回る用量(最大臨床用量でのAUC比較においてラットで約0.6倍、ウサギで約0.5倍、サルで約5.6~8.6倍)で、胎児毒性(ラット:胚生存率の減少、胚発育の抑制、骨格及び血管異常の発生頻度増加、ウサギ:早期妊娠損失、骨格異常及び内臓異常の発生頻度増加、サル:早期妊娠損失、外表異常及び骨格異常の発生頻度増加)が認められている。これらの所見は母動物の体重減少を伴うものであった。[9.4、15.2.2参照]

「禁忌を含む注意事項等情報」の改訂に十分ご留意ください。

現在臨床応用されているGLP-1受容体作動薬の一覧を示した( 2021秋季増刊:62-66)。こうゆう状況になると“注射のGLP-1受容体作動薬と経口薬のGLP-1受容体作動薬はどちらがいいですか?”という愚問を聞いてくる人がいる。この質問をバスケットボールに置き換えると“選手と選手はどっちが良い選手ですか?”というのと同じ質問である。どちらも良い選手だが、役割が違う。経口セマグルチドは、早朝空腹時に少量の水で内服し30分間待たなくてはならない。“週に1回時間を問わず皮下注射するお薬と、朝空腹時に飲んで30分待つお薬とどちらがいいですか?”と患者さんに問いかけることで、患者さんの価値観や生活様式が垣間見れる答えが得られることもある。また、“30分間何しましょうか?”というディカッションをするのも面白い。ニュースを見たり、新聞を読んだり、家族と会話をすることで、新しい発見をして頂くのはいかがか。勿論、やのホームページを見ることで、糖尿病の勉強をして頂いても良い。ただ“30分間飲食しないでくださいね”と言ったのでは、朝食抜きの悪習慣を作ってしまうことも危惧される。30分間の利用法を提案するところまでが糖尿病診療である。新しい薬が新しい診療の在り方も教えてくれる可能性がある。

それ以外の副作用は、


ダニ、ハウスダスト、犬猫のフケなどがあり、血液検査でアレルギー検査を調べることができます。
喘息発作を起こす誘因として、気管支炎などの気道感染、喫煙、ストレス、月経周期、台風などの気圧、薬剤(アスピリン)が知られています。