照明基礎用語『等価メラノピック照度』 | 光の知識 | ヒカリイク


部屋を真っ暗にせず、ライトスタンドのように移動できるタイプの照明を使う場合は、ベッドや布団で横になったときに光が目に入らない位置に設置します。足元に置く、インテリアで光の拡散を調整するといた方法がおすすめです。


メラトニン分泌抑制率の推定.照明学会誌,94(2),pp.124-134

ただ、加賀さんは、カーテン自動開閉機の「音」が気になる人もいると指摘する。
「商品によっては機械の動作音、カーテンを巻き取る音が発生する点が多少ネックではあります。気になるようなら、耳栓などを併用することをおすすめします」

タイマー機能付きのシーリングライト、カーテン自動開閉機は安いものなら、1万円以内で導入できるものもあるそうだ。予算や部屋の日当たりも参考に検討すると良いかもしれない。

光源とは光を発するもの全般を指します。部屋の照明器具はもちろん、窓の外に何かしらの光源がある場合も、寝るときに視界に入らないようにすると良いです。眼を閉じていてうっすら感じる程度の光でも、脳は敏感にキャッチします。気になるときは、ベッドの位置を調整したり、アイマスクを使用したりしてみましょう。

メラトニン」が、夕方~夜に増えてくるからです。しかし、夜にブルーライトを見ると、脳が「今は昼だ」と勘違いして、メラトニン ..

睡眠時に部屋に灯りを取り入れたいという場合は、以下に解説するポイントを押さえてライティングを考えてみてください。いろいろな照明を試して、心地良い寝室が出来上がれば、心身共に健康ですっきりとした日々が送れるようになるはずです。

浴びる光の種類や明るさで違いはあるのだろうか。加賀さんによると、人工的な光と太陽光のどちらにも目覚めを促す効果はあるが、夜のメラトニンの分泌を考えるなら、明るさがより強い、太陽光の方が望ましいという。

[PDF] 睡眠前の照明環境が睡眠時の体温とエネルギー代謝に影響を及ぼす

コーネル大学の研究チームがそれを試す実験を行った。被験者の膝の後ろに光ファイバー・ケーブルをつけ、皮膚の一部に光をあてた。一部といっても、その範囲は25セント硬貨ほどの大きさだ。被験者は真っ暗ななかで眠っていたが、そのごくわずかな光があたっただけで、体温とメラトニンの分泌に変化が生じた。やはり、目を覆うだけでは十分ではないのだ。ぐっすり眠るためには、眠るときの環境をきちんと整える必要がある。

起床時刻の10~20分前にカーテンが自動で開くようにしておけば、光の刺激で「メラトニン」の分泌が抑えられ、起床がスッキリ楽になることが期待できる。

⼈⼯照明は⽩熱電球、蛍光灯を経て現在はLED照明が普及するようになり ..

照明の色には、オレンジっぽい色の電球色、ブルーがかった昼光色、白っぽい昼白色の3つがあります。寝室におすすめなのが、電球色です。暖色の光はまぶし過ぎず、かつ寝つきを良くしてくれる色だといわれています。焚き火の映像を見ていると、音や光に癒されるという話がありますが、木が燃える音や炎の揺らぎだけでなく、赤やオレンジといった暖色がリラックスさせてくれているとも考えられています。

さらに、メラトニンには血管拡張作用があり、眠るときに血管を広げて副交感神経を優位にします。簡単にいえば、リラックス状態を作り出すのにも欠かせないホルモンなのです。


[PDF] 良好な睡眠環境を導く汎用型携帯型有機 EL 照明の開発

私たちが一日に浴びる光が、眠りの質に大きな影響を与えていることはご存知だろうか。照明の工夫次第で、眠気を妨げずに、自然な入眠を得ることができる。「眠りの質を高める」空間をつくるための照明設計術をご紹介する。

光が目を直撃した結果、メラトニンが抑制されてしまい寝つきが悪くなります。 LED照明の活用法

光は眠りの質にも大きな影響を与える。就寝前は低色温度・低照度にすることで人は自然な眠りに誘われる。夜の眠りを妨げないような照明にするには、天井照明(シーリングライト等)ではなく低い位置にあかりを設置することが大切だ。

一方、現代人は就寝時間が遅くなりがちで、日の出の早い春や夏は、生活のリズムと自然光のリズムの不一致によって睡眠が不足する可能性がある。遮光カーテンや照明のスケジュール機能を用いて調整すれば、日の出の数時間後にすっきりと目覚められる。また、起床前の光環境は、ゆっくりと太陽が昇り明るくなることで、快適な目覚めが促される点にも注目したい。自然光が10倍の明るさ(5lxから50lx)になるまで約12分かかるのと同じように、照明で10分程度の時間をかけて朝の青空光と同じ高色温度の青白い拡散光(※1)で明るくするとよいだろう。

「眠りの質を高める」ためには、「就寝時は低色温度・低照度、起床時は高色温度・高照度」であることが重要だ。

人工照明は白熱電球、蛍光灯を経て現在はLED照明が普及するようになり ..

2014年に提唱*された「光の量」を表す単位。従来の照度とは異なり、 2002年に発見された新しい光受容体(内因性光感受性網膜神経節細胞、ipRGC)の感度を考慮し、体内リズム(サーカディアンリズム) に影響する明るさを定量的に捉えることができる。

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照度
明るい所で色を識別する細胞(錐体細胞)が感じる明るさを表す。

太陽光に含まれるほか、近年普及しているLED照明やパソコン、テレビ、スマートフォン ..


等価メラノピック照度

メラトニン(睡眠を促すホルモン)の分泌を抑える 働きを持ち、体内リズムの司令塔を担う細胞(ipRGC)が感じる明るさを表す。

ブルーライトは、パソコンや電子書籍、LED照明などからも出ています。

人間の網膜は、光が当たる領域によってメラトニンの分泌に違いが出る。同じ照度の光を網膜の上、下それぞれから照射したときのメラトニンの分泌の変化を調査した結果によると、高い位置から光を当てたほうが、低い位置に比べて、メラトニンの分泌量が少なかった(参考論文1)。このことから、睡眠を妨げない光環境をつくるには、目線より低い位置を照らしたほうがよいといえる。

寝室などのフットライトは夜間に浴びる光を抑えるのに有効だ。逆に朝に光を浴びる場合は目線よりも高い位置(天井面からの照射など)を明るくすれば、効率的に光を浴びて体内リズムをリセットすることができると考えられる。

さらに、太陽光に近い人工照明の選択やブルーライトの調整も考慮するべきでしょう。 ..

すなわち、等価メラノピック照度とは「体内リズムへの影響を考慮した上で表 現される明るさ」であると言える。 具体的には、等価メラノピック照度が高いほどipRGCによってメラトニンの分 泌が抑制されるため、覚醒や集中を促す光となる。低ければ、メラトニンが分泌されるため、「睡眠」や「リ ラックス」につながる光となる。

ブルーライト(青色光)の正しい理解のために | LED照明ナビ

夜間に強い光を浴びると睡眠に重要なメラトニンの分泌が抑制されてしまう。そのため就寝時刻の3時間前からは照度10lx以下、就寝してからはできるだけ暗い1lx以下が推奨されている(昼光6500Kの場合。参考論文2)。

メラトニン分泌の抑制は、波長が480nm付近の青色の光の影響を強く受けるため、色温度が高いほど抑制されやすい。その影響を調べるため、目の位置での鉛直面照度100lxで1800Kと5000Kの光を19時から22時30分まで浴びた。結果は、5000Kのほうが唾液中のメラトニンの分泌開始時刻が60分遅くなり、メラトニンの分泌量が約25%低下していた(※2)。

夕方以降は徐々に色温度と照度を下げ、自然と眠りにつきやすくなるようにしたい。

「人に優しいウェルネス照明」の開発について | ニュースリリース

私たちの体内リズムは、「朝明るくなり、夜には暗くなる」という1日の光の変化に同調する。現代では、太陽の出ている日中も、日が沈んだ夜間も、屋内の人工照明のもとで過ごすことが多いため、日中は光不足、夜間は光を過剰に浴びている傾向にある。 体内リズムが乱れると、不眠などの睡眠障害に加え、高血圧や糖尿病など多くの病 気を引き起こす原因になるとされている。健康のための光を考えると、体内リズムへの影響を表す等価メラノピック照度は大いに参考になるはずだ。

等価メラノピック照度をコントロールする上で重要なのは、光の色すなわち色温 度だ。 1800~12000Kという色温度の範囲を持つLED照明で、色温度ごとの等価メラノピック照度を比較すると、1800Kでは5000Kの0.3倍、12000Kでは5000Kの1.5倍と全体では約5倍の違いがあり、色温度が大きく左右することがわかる。 同じ照度でも、色温度が高い(青に近い)光は等価メラノピック照度を確保しやすく、色温度が低い(赤に近い)と確保しづらいことがわかる。

夜の高照度光は,睡眠に重要なメラトニンホルモンの分泌を抑えます(文献1)。 ..


それでは、健やかな体内リズムを光でサポートするべく、実際の照明計画に等価メラノピック照度を取り入れてみたい。

有機EL光では、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌が正常になり、睡眠時のエネルギー消費量が減少、体の内部温度が低くなることが分かった。

起床する前にどの程度の照度の光にさらされたかによって、睡眠障害(※3)を起こす度合いが変わる。ある実験では、高齢者を対象に就寝中の照度を測定し、その結果とアンケートに基づいて睡眠の質が判定された。起床2時間前の120分間の照度の積算値により4つのグループに分けると、最も照度が高いグループは最も低いグループに比べて約1.6 倍も睡眠障害を起こしやすいという結果が出ている(参考論文3)。

起床前は主に朝の日光が寝室の窓から入ってくるため、遮光カーテンなどで起床前の光をさえぎるなど、寝室に光が入らないようにすることも大切である。

照明「CERAPHIC(セラフィック)」を活用し,人に優しいウェルネス照明の開発を目的とした実証実験を開始する(ニュースリリース) ..

日中の光不足を防ぐためには、高いメラノピック照度が求められる。WELL 認証では体内リズムを整える目安として、作業面から18インチ(約45cm)の 高さにおいて、等価メラノピック照度で275EMLを少なくとも4時間(遅くとも正午までに開始)確保することが推奨されている。2) 前述の通り、高色温度の光は等価メラノピック照度を効率よく確保できるため、必ずしも高い照度は必要とされない。調色機能を上手に活用すれば、適切な等価メラノピック照度を確保できる。

人間の生体リズムを整える照明 | ブログ | 日亜化学工業株式会社

「長森いきいき倶楽部 Lachic」は、高齢者向け介護複合施設。良質な睡眠が得られるように、朝から夜にかけて色温度を調整。起床の時間帯に合わせて徐々に色温度を上げていき、日中は青色光の成分が多く覚醒を促す色温度12000Kに高めていく。

一方、夕方以降は青色光の成分を減らし、落ち着く光(居間;4000K→2700K→2200K)へと徐々に色温度を下げている。深夜は高齢者がトイレなどを利用することを想定したうえで、眠りを妨げないように調光率を下げている。