アレルギー性結膜炎、春季カタルなどのアレルギー性眼疾患(眼科)
通年性アレルギー性結膜炎では、ダニやハウスダストなどの原因物質が1年を通して存在するため、症状に季節性はみられず、慢性化しやすい傾向があります。春季カタルでは、目のかゆみや充血、痛み、まぶたのむくみ、異物感、大量の目やになどが見られ、くしゃみや鼻水を伴うケースもあります。幼稚園児や小学生男子に多く発症しますが、症状の多くは大人になると落ち着いてきます。目にアレルギー症状を覚えたら、まずは眼科を受診し、正しい診断を受けましょう。
アレルギー性結膜炎|こじま眼科 戸塚 横浜市泉区|白内障 ドライアイ
季節性アレルギー性結膜炎では、毎年決まった時期に目のかゆみなどの症状が現れます。ほとんどはスギやヒノキなどの花粉が原因で、患者さんの約7割が「アレルギー性鼻炎」を併発すると言われます。
アレルギー性結膜炎の治療は、抗アレルギー薬などによる薬物療法が主体となります。通常、最初に抗アレルギー点眼薬を使用し、それでも改善しない場合はステロイド点眼薬を用います。なおも症状が治まらずに日常生活や仕事に差し支える場合は、抗アレルギー薬を内服することもあります。重症のアレルギー性結膜炎である春季カタルに対しても基本的には同じ治療が行われますが、症状が改善しないようなら免疫抑制薬(臓器移植の際に拒絶反応を抑える薬)の点眼を用いることもあります。なお、季節性アレルギー性結膜炎(花粉症)については、花粉の飛散が始まる2週間くらい前から抗アレルギー点眼薬の投与を開始すると、より効果的と言われます。
アレルギー性結膜炎 | 疾患別 | えのき眼科|埼玉県狭山市の眼科
(a) 抗アレルギー薬
かゆみの原因物質(ヒスタミン)の発生を予防します。即効性はあまりありません。効果が出るのは飲み始めてから数日から2週間かかると言われています。
このタイプに分類される薬剤としてインタール点眼液、リザベン点眼液、アレギザール点眼液、内服でも同名のものがあります。特徴としては、もともとアトピー性皮膚炎などの方が長期に渡り飲み続ける方のために、設計されているので長い期間使えます。眠気もあまりでません。
花粉症のシーズンが始まる2週間ほど前から点眼や内服を始めて、花粉症を予防してください。また、一旦かゆみが収まったからといって中止すると、また飲み始めて効き始めるまでに時間がかかるので、シーズン終了まで継続することをお薦めします。
(b) 抗ヒスタミン薬
出てしまったかゆみの原因物質(ヒスタミン)が体の中で悪さをするのを押さえます。このタイプのお薬には即効性があります。点眼薬ではリボスチン点眼液、ザジデン点眼液などがあり、内服薬ではアレグラ、ジルテック、ザジデン、アレジオン・・など多数あります。
内服薬は眠くなるものもありますが一昔前のお薬よりもはるかに眠くならないようになっています。
どうしても眠くなってしまう方は、睡眠前に服用することをおすすめしますが、このなかでも眠気の誘発が弱めの薬(例:アレグラ)を服用することもお勧めです。(点眼液でも、「眠くなる・・」という方もいます)。
アレルギー性結膜炎(あれるぎーせいけつまくえん) | 目の病気・症状
アレルギー性結膜炎の諸症状は、アレルギーの原因(アレルゲン)と接触しないように工夫することで軽減することができます。花粉などの季節性のアレルゲンなら、花粉が飛ぶ季節には、花粉になるべく接しないようにします。外出時には、ゴーグル型の眼鏡や花粉防止用のマスクを着用するのがとても効果的です。洗濯物は外に干さない、外出から帰った際は服に付着した花粉をよく払い、洗顔やうがいなどで体から花粉を除く、人工涙液を点眼して花粉を洗い流す、といった対策もあります。
アレルギーとは、外から入ってくる異物に対して、体が過剰に反応することで起こります。アレルギーの主な症状はかゆみ、充血、浮腫です。清潔な環境になり、人体に備わった防御機構が本来の敵以外の物質に過剰に反応することが増えてきていることが、アレルギー性疾患が増加している原因のようです。アレルギー性結膜炎は何歳でも発症する可能性がありますが、好発年齢としては図1のように10歳代が最も多く、年齢が高くなり免疫が低下するに従って発症頻度が徐々に落ちていきます。結膜は直接空気と接していますので、様々な異物が飛び込んできます。眼のアレルギーを起こす原因物質としては、ハウスダスト、花粉などが代表的です。それぞれの原因により、予防方法や治療方法のポイントがありますので以下に述べます。
アレルギー性結膜炎の治療ってどんなものがあるの? 当院で処方する主な抗アレルギー薬
アレルギー性結膜炎の症状は、まず目やまぶたがかゆくなります。目をこすったり、かいたりしていると次第に痛みが加わり、目がゴロゴロした感じになります。そしてそのまま放っておくと結膜が充血して、まぶたが赤く腫れてきます。さらに症状が悪化すると、角膜周囲が充血して、結膜にゼリー状の目やにが出てきます。悪化させないためには、このような症状になる前に対処することが重要です。まず、目にかゆみがでてきた段階ですぐに眼科医を訪れてください。
アレルギー性結膜炎の代表的な自覚症状としては、「目がかゆい」「目がゴロゴロする」「目やにが多い」などがあります。程度の差こそあれ、一般的に両目に症状が生じることもアレルギー性結膜炎の特徴です。
アレルギー性結膜炎の治療には,抗アレルギー点眼薬を第一選択とし,用法ど
抗アレルギー作用をもつ目薬を用いた治療が主に行われます。花粉症の場合、あらかじめ季節が判明しているときは、かゆみなどの自覚症状が出現する前に目薬をつけ始めることで、症状の出現を予防したり、軽くしたりすることができます。強い症状が出る前から花粉は飛んでおり、早めに点眼開始することで効果が高まります。また、かゆみを引き起こすスイッチ(ヒスタミン受容体)を減らすことのできる点眼薬も登場しましたので、初期療法に有効です。
アレルギー性結膜炎(花粉症) | 水戸駅北口から徒歩3分のまちの眼科
抗アレルギー点眼薬にはヒスタミンH1拮抗(きっこう)点眼薬とメディエーター遊離抑制(ゆうりよくせい)点眼薬の2種類があります。ヒスタミンH1拮抗点眼薬はかゆみを引き起こすヒスタミンの作用を直接阻止するので、主にかゆみの強いときに処方されます。メディエーター遊離抑制点眼薬はヒスタミンなどを増やさないようにする作用がありますが、効果が現れるまで2週間くらいかかるため、症状が現れる前から使い始める必要があります。これらの抗アレルギー点眼薬は比較的副作用の少ない薬です。使用中は勝手に中断することなく医師の指示に従って使うことが大切です。また、重症になると副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン(ステロイド)点眼薬が用いられます。ステロイド点眼薬を使用するときは眼圧が上がってしまう場合があるので、必ず眼科で眼圧を測りましょう。
アレルギー性結膜炎で処方される薬剤のランキング一覧です。製剤写真付きの添付文書を、疾患別処方ランキング、適応症、から検索する事ができます。
■その他の注意点
(1)コンタクトレンズを使用している方は、装用前や後に点眼することが好ましいです。
ソフトコンタクトレンズをしたままでは、洗浄液でお薬を落とせないので目薬は使用できません。
コンタクトレンズをしたまま目薬を使えるコンタクトレンズもあります。
詳しくは主治医か眼科検査員にご相談ください。
(2)妊婦さんの場合は主治医にご相談ください。
(3)抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬点眼のお子さんに対しての影響は、
臨床試験では重大な副作用の報告はありません。
(4)開封してから30日以上が経った点眼薬は「バイ菌が点眼薬内で繁殖している可能性」が高いですので捨てていただき、新しい点眼薬の処方を受けてください。
(5)お薬をもらった人以外が使うと、目薬の場合は目の病気がうつる危険と、
飲み薬などでは気付いていなかった他の病気の症状が隠されてしまう可能性がありますので
それぞれの方がそれぞれ診療を受けられ、薬剤処方を受けてください。
花粉症とアレルギー性結膜炎|岡本眼科 富山市天正寺 眼科専門医
目薬だけで症状が治まらないときには、抗アレルギー薬を内服することもあります。前述した春季カタルなどの重症例では、2006年、2008年に登場した免疫抑制点眼、少量のステロイド薬を内服したり、結膜へのステロイド薬の注射などを併用したりすることもあります。以上の治療法は、症状を抑える「対症療法」といわれる方法です。
アレルギー性結膜炎|厚木市のクリニック原|愛甲石田駅から徒歩3分
アレルギー性結膜炎には、花粉が原因となる「季節性アレルギー性結膜炎」、1年じゅう身近に存在するダニやハウスダストなどが原因となる「通年性アレルギー性結膜炎」、また春から夏にかけて症状が悪化する「春季カタル」などがあります。春季カタルの原因としては、ダニやハウスダスト、花粉、ペットの毛、コンタクトレンズなどが挙げられます。
アレルギー性結膜炎の症状、知っていますか?目の仕組み。アレルギーでかゆみ、目やに、ゴロゴロ感が出る 目がかゆければアレルギー。
花粉症の場合は、症状の出現しやすい季節にできるだけ花粉が目に入らないように工夫することが重要です。花粉防止用の眼鏡やひさしのある帽子の着用が効果的です。花粉が飛びやすい日は外出や洗濯物などを外に干すことを避ける、外出から帰宅したときには服についた花粉を十分に落とすことも有効です。洗眼も有効だと考えられていますが、カップ式の洗浄器具・洗眼剤は眼のまわりの汚れや原因物質をしっかり取り除いてから使用する、防腐剤の入っていないタイプを使用することなどを守る必要があります。防腐剤無添加の人工涙液を使い、洗い流すように数滴点眼するとよいでしょう。ハウスダストの場合は、部屋の清潔を心掛けたり、寝具を干したりするのも効果的です。また動物を屋内で飼うことは避けたほうがよいでしょう。
アレルギー性結膜炎の原因・症状・検査・治療【眼科専門医が解説】
コンタクトレンズ装用は、アレルギー性結膜炎悪化の原因になるので可能な限り装用を中止し眼鏡を使用することが好ましいですが、頻回交換型(2week)などを毎日交換型(1day)にすることで症状が軽減されることもあります。
アレルギー性結膜炎についてはこちらをご覧ください。 眼瞼炎によるまぶたや目の腫れ
眼科アレルギー外来では、重症な春季カタル、アトピー性角結膜炎の患者さんを中心として診療を行っています。そういった重症のアレルギー性結膜炎は、短い期間で治療が終わるものではなく、長期間の継続した治療が必要になってきます。抗アレルギー点眼薬やステロイド点眼薬の治療では安定しない患者さんに対して、生活習慣の改善から指導し、免疫抑制剤点眼も組み合わせた治療を行っています。免疫抑制剤点眼の登場で頻度はかなり減少しましたが、点眼治療では改善しない進行性の巨大結膜乳頭に対しては手術で切除を行うこともあります。
抗アレルギー薬(眼科用外用剤)の解説|日経メディカル処方薬事典
文献1)日本眼科医会アレルギー眼疾患調査研究班. アレルギー性結膜疾患の疫学. 日本眼科医会アレルギー眼疾患調査研究業績集. 大野重昭(編). 東京. 日本眼科医会. p.12-20(1995).
おり使用しても症状が治まらない時には,低力価のステロイド点眼薬を追加す
文献2)アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン編集委員会ほか. アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン(第2版). 日本眼科学会雑誌. 114巻10号. p.829-870(2010).
※図2は「追記2 原因抗体」を参照
つかだ眼科医院 | 水戸駅北口から徒歩3分のまちの眼科 · 症状
アレルギー性結膜炎とは、目の表面に花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して、結膜(まぶたの裏側と白目の部分を覆っている粘膜)に炎症を起こす病気です。
点眼薬ではリボスチン点眼液、ザジデン点眼液などがあり、内服薬ではアレグラ、ジルテック、ザジデン、アレジオン・・など多数あります。
アレルギー性結膜炎とは、アレルギー反応により、目のかゆみや異物感などが起こる疾患です。アレルギーは、外部から体に異物が入ってきた際に生じる免疫反応の一つですが、本来なら無害なものに対して体が過剰に反応した場合を指します。日本人の15~20%くらいがアレルギー性結膜炎に罹っていると言われており、その内の約85%は花粉症による目の症状(花粉性アレルギー性結膜炎)と推定されています。